NOUSOに、ダリアさんを迎えて

NOUSOのブランドサイト立ち上げにあたり、YouTubeチャンネル「スキマにイストリヤ」のダリアさんにモデルをお願いしました。

ダリアさんは日本の歴史や文化への造詣が深く、伝統工芸を扱うNOUSOのブランドにとてもよく合うと感じてお声がけしました。この記事では、そのダリアさんに実際に桶づくりを体験していただいた様子をお届けします。職人の手によって削られ、組み上げられていく工程を、ぜひダリアさんとともに体感してみてください。

能祖すし桶製造所の工場

能祖すし桶製造所の工場

木材について、話を聞く

桶づくりの体験に入る前に、まずはNOUSOで使用している木材についてご説明しました。

話を聞くダリアさん

NOUSOのすし桶やおひつに使われているのは、国産の赤白杉。一般的な白杉と比べて水に強く、耐久性に優れているため、水を多く使うすし桶やおひつに適した素材です。丸太を割り、時間をかけて乾燥させる工程から始まり、丸太から榑(クレ)と呼ばれる桶の側面部をどのように取り出すかまで、ダリアさんに丁寧に説明しました。

話すダリアさん

榑(クレ)の糊貼り

木材についての説明を聞いたあとは、いよいよ桶づくりの体験へ。最初の工程は、糊貼りです。

丸太から切り出した榑(クレ)に糊をつけ、貼り合わせていく作業です。糊が乾かないうちに手早く進める必要があり、やってみると意外と難しいのですが、ダリアさんは慣れた手つきでテンポよく糊をつけていきます。

糊をつけるダリアさん

糊付けが終わったら、次は組み立ての工程へ。仮輪と呼ばれる桶を成形するための輪に沿って、糊をつけた榑を一枚ずつ並べていきます。隙間なく丁寧に並べることで、桶の丸いかたちが少しずつ出来上がっていきます。

並べていくダリアさん

最後に、内側から専用の棒を使って均等に圧をかけながら形を整えれば、糊貼りの工程は完成です。

完成させたダリアさん

鉋(カンナ)で表面を整える

桶の側面が組み上がったら、次は鉋を使って表面を滑らかに仕上げていく工程です。ダリアさんにとって鉋を手にするのは初めての経験。おそるおそる触れながらも、すぐに感覚をつかんでいく様子が印象的でした。

鉋で削るダリアさん

すし桶の外側と内側、それぞれ丁寧に鉋をかけて削り整えていきます。この工程のひと削りひと削りが、桶の滑らかな手触りと美しい仕上がりにつながっています。

見守るダリアさん

線引きで箍(タガ)の位置を決める

鉋がけが終わったら、次は「線引き」という工程へ。箍(タガ)を均一の位置にはめるために、桶の側面に印となる線を引いていく作業です。この線が均等でなければ箍がきれいに収まらないため、正確さが求められます。一見シンプルに見える工程ですが、仕上がりの美しさを左右する大切なひと手間です。

線引きをするダリアさん

箍(タガ)を入れる

線引きが終わったら、いよいよ箍(タガ)入れの工程です。NOUSOの箍は銅製。金属のため端が鋭く、手を切らないよう注意しながら慎重に進めていきます。

作業を見るダリアさん

箍を入れるときは金槌を使い、全体に均等に力をかけながら少しずつ叩き込んでいきます。一か所に力が偏ると箍が傾いてしまうため、バランスを見ながら丁寧に。

金槌を使うダリアさん

じっくりと力加減を確かめながら作業するダリアさんの表情に、桶づくりの奥深さが伝わってきます。

底板取り

箍が収まったら、残すは底板の取り付けです。ここでは機械を使って、板を丸く切り抜いていきます。

板を丸く切っているダリアさん

刃物を扱う工程のため、細心の注意が必要な場面のひとつ。職人でも集中力を要する作業ですが、ダリアさんは落ち着いた手つきで機械を操り、きれいに切り抜いてみせました。

丸く切り終わって笑顔のダリアさん

底板を入れる

完成はもう目の前です。先ほど切り抜いた底板をいよいよはめていきます。

板を水につけるダリアさん

まず、底板の側面を水につけて木を湿らせます。これにより木が少し膨らみ、桶にぴったりと収まりやすくなります。その後、木槌を使って底板を均等に叩きながら丁寧にはめ込んでいきます。

そこを入れるダリアさん

すし桶の完成

職人が何年もかけて身につける工程を、ダリアさんはひとつひとつ丁寧に体験していきました。

底が入って喜んでいるダリアさん

桶づくりは、木を削り、貼り合わせ、叩き込む。どの工程も、機械では補えない手の感覚が求められます。一本の丸太が、職人の手と道具を経て、食卓に並ぶすし桶へと変わっていく。その過程を実際に手を動かしながら体験することで、NOUSOの道具が持つ重みをより深く感じていただけたのではないでしょうか。

出来上がりの桶とダリアさん

出来上がったすし桶を手に取ったときのダリアさんの表情が、すべてを物語っていました。