すし桶・おひつのお手入れについて

NOUSOのすし桶やおひつに使用している赤白杉は、水に強く耐久性に優れた素材です。ただ、木の道具である以上、日々の扱い方次第で長持ちするかどうかが変わってきます。少しのひと手間を習慣にするだけで、何年も、何十年も使い続けることができます。

1.すし桶・おひつを買ったら

アク抜きをして下さい。桶に水を張り、おちょこ2~3杯程の酢を入れかき混ぜます。(酢の代わりに米の磨ぎ汁でも効果があります)

又、生レモンの切り口を桶の内側に擦り付けてもアクが抜ける様です。2~3時間後、軽く水洗いをしてからご使用下さい。

(アク抜きをしなくてもご使用頂けますが、使い始めは木の渋みがご飯に移る場合があります)

お酢の画像

2.ご使用前のひと手間

桶や器は、手をかけるほどに長持ちします。使い始める前に、全体に水をさっとかけて湿らせておく。たったこれだけですが、意味のある準備です。

乾いた木の表面は、食材の色や匂いを吸い込みやすい状態になっています。あらかじめ水分を含ませておくことで吸収を抑え、汚れが木の内部に入り込むのを防いでくれます。ごはんが底にこびりつきにくくなるのも、この一手間のおかげです。濡らしたあとは布巾で軽く拭いてからお使いください。

水

3.使用中は箍(タガ)に注意

すし桶を使うとき、酢飯を作る際などに気をつけたいのが箍(タガ)へのお酢の付着です。箍には銅が使われており、酸性のお酢が触れると錆びの原因になります。酢飯を混ぜるときは箍にかからないよう意識しながら作業するか、付いてしまった場合はすぐに拭き取るようにしてください。

4.洗うときはタワシで

洗うときはスポンジよりも棕櫚(シュロ)タワシがおすすめです。タワシの繊維が木の細かな隙間に入り込み、汚れをしっかりかき出してくれます。

洗剤は使いすぎると木が本来持っている油分まで落としてしまうので、少量を目安に。また、タワシで洗う際に箍(タガ)も一緒に磨くと、銅本来の艶が戻ってきます。時々クレンザーで磨き洗いするのも効果的です。洗剤やクレンザーを使ったあとは、しっかりすすいで洗剤が残らないようにしてください。

桶を洗うダリアさん

YouTubeチャンネル「スキマにイストリヤ」のダリアさん。

5.洗ったあとは、すぐに拭く

洗い終わったら、濡れたまま放置せず、すぐに乾いた布巾で全体を丁寧に拭き上げてください。底の継ぎ目や側面など、水が残りやすい部分も丁寧に。

木製品の黒ずみに悩む方の多くが、この拭き取りを省いているケースがほとんどです。黒ずみを防ぐうえで最も大切なのは、いかに早く乾かせるか。水気を布巾でしっかり取り除いてから、風通しのよい日陰で乾かすことが、長くきれいに使い続けるための一番のコツです。

フキンでふく

6.アルコールスプレーで除菌する

拭き上げたあとに、もうひと手間。キッチン用アルコールスプレーを全体にまんべんなく噴霧しておくことを習慣にしてみてください。

木製品の黒ずみの主な原因は、クロコウジカビと呼ばれるカビ菌の繁殖によるものです。アルコールスプレーで殺菌することで、菌の繁殖をあらかじめ抑えることができます。アルコールはすぐに揮発するので拭き取る必要はなく、市販のキッチン用であれば食品に触れても問題のない成分が主体なので安心して使えます。

熱湯による殺菌も一般的ですが、やけどの危険がある上、洗い切れていなかったタンパク質が熱で固着したり、悪臭の原因になることもあります。アルコールスプレーの方が安全で手軽なのでおすすめです。

アルコールスプレーで除菌する

7.乾燥は日陰でゆっくりと

洗い終わったあとは、風通しのよい日陰でしっかり乾かしましょう。

直射日光や温風ドライヤーなどで一気に乾かすのは厳禁です。急激な乾燥は木に大きな負担をかけ、底板の割れや反りの原因になります。時間をかけてゆっくり乾かすことが、木の道具を長持ちさせるうえで欠かせない一手間です。

乾かしている画像

木の道具は、手をかけるほどに育つ

使う前に水で湿らせる、洗ったらすぐに拭く、風通しのよい日陰で乾かす。ひとつひとつは小さなことですが、この積み重ねが木の道具を長持ちさせます。

金属やプラスチックの器と違い、木は生きている素材です。扱い方次第で黒ずんだり、割れたりすることもありますが、丁寧に使い続けることで木肌がなじみ、自分だけの道具へと育っていきます。何年も、何十年も使い続けた先に、木の道具の本当の魅力があります。